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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2015年12月20日配信)

第136回 『「スーパーフード」を知って食生活を変えるきっかけに!「ニキビ改善」にもつながります!』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

ちょっと前のことになりますが、
10月4日にドリカムのミニライブが、
吉田美和さんの出身地、北海道の池田町で行われました。
第42回ワイン祭り(池田町観光協会主催)のイベントです。

人口7千人ほどの小さな町に5千人の観客が集まり、
「晴れたらいいね」「ALMOST HOME」「LOVE LOVE LOVE」
「うれしい!たのしい!大好き!」「決戦は金曜日」『何度でも』
と名曲を歌い上げ、
アンコールでは、集まったファンと地元への感謝の気持ちを込めて
「サンキュ.」を披露しました。

吉田さんは高校の同級生。

今年は、3月のプロ野球北海道ファイターズの始球式にはじまり、
7月のベストCDはミリオンセールを記録するなど大活躍でした。

私もCDは発売日に購入。
4日はあいにく学会で、ライブには行けませんでしたが、
前日の3日の帯広駅周辺が異常に混雑していたのは
全国から集結したライブの観客の皆さんだったと後から気づきました。

デビューから26年。
その活躍は本当に素晴らしいの一言に尽きます。
『常に良い刺激を与えてくれる存在』の同級生を持つ私は幸せ者です。

『常に良い刺激を与えてくれる存在』は大切ですね。

人間は基本的に忘れやすく怠け者。
でも、『常に良い刺激を与えてくれる存在』があれば、
『やっぱりもう少しがんばろう』と思います。

『少しのがんばり』では『ニキビ改善』には至らないことが多いもの。

『もう少しがんばってみよう』と
ドリカムの歌にあるように『何度でも』チャレンジする姿勢が、
『ニキビ改善の道』を開きます。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 25年の皮膚科外来診療で得られた「経験」をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿などの
  「ニキビ改善」に重要な「良い刺激」となる情報を数多く提供。
  「ニキビ改善」に「何度でも」チャレンジするうちに
  「ニキビ改善」への道が開ける定期便 』

になれば幸いです。

ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を25年やってきた中で非常に重要と思い標語に したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて
解説してきました。

第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を
『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連した
こと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )
にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。

(バックナンバーは   https://www.tokachi-media.com/content/column をご覧下さい。)

第112回からは、『ストレス』の対処法に最適な本
『「凹(ヘコ)まない」技術』( 西多昌規 著)
をもとに、『ニキビ』と『ストレス』についてとりあげています。
『ニキビ』と『ストレス』の対処法は、しばらくお休み。

前回は、『アルミニウム』摂取に注意して『ニキビ改善』をはかる ことを考えました。

今回は、『スーパーフード』について取り上げます。

最近時々、耳にする『スーパーフード』。

アサイーは数年前にジュースで飲んだことがある—-
ココナツオイルは聞いたことがある程度の私—-。
気になって調べてみました。

2015年7月23日付けの『日経新聞』の記事
『スーパーフード知ってる?』からの引用です。

『スーパーフード』と総称される、
ココナツオイルやアサイー、チアシードなどの食品。
美容と健康に関心が高い女性から注目されています。

以下で少し勉強してみましょう。

           『 定 義 』

イ)栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品
  であること。
  あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品
  であること。

ロ)一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、

  料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。

        『プライマリースーパーフード10』

スーパーフードの発祥地であるアメリカ・カナダで、
スーパーフードを代表するものとして認知されているもので、
日本スーパーフード協会がとくに重要と考えているもの。

スピルリナ マカ クコの実(ゴジベリー) カカオ チアシード
ココナッツ アサイー カムカム ブロッコリースーパースプラウト
麻の実(ヘンプ)

       (日本スーパーフード協会のHPより)

一般の野菜や果物より
ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの成分を多く含み、
食物繊維やポリフェノールも豊富で、内蔵脂肪を防ぎ、
老化を遅らせることができるのではと期待される『スーパーフード』。

今回は、以下の『3つの代表的なスーパーフード成分・特徴』について
『ニキビ改善』も考慮に入れて考えてみました。

1)ココナッツオイル
肝臓で素早く分解されてエネルギーとなるので体に蓄積しにくいとされる
中鎖脂肪酸が52〜85%を占める。マグネシウム、鉄分も多い。

(活用例)温野菜のドレッシングに混ぜて使用
     カレーに入れるとマイルドな風味に

2)チアシード
黒くて小さな果実チアの種でメキシコ先住民の主食。
水を含むと膨らみ、ゼリー状の食感。

大さじ1杯に含まれるオメガ3(α-リノレン酸)はコレステロールや
中性脂肪の蓄積を抑える量だとされる。
同一杯で亜鉛や鉄、カルシウムも牛乳コップ2分の1取れ、
必須アミノ酸も多く、栄養価が高い。

(活用例)野菜のマリネに混ぜると食べやすい
     チーズケーキなどに混ぜて食べる方法も

3)アサイー
ラズベリーに似た果実。原産地ブラジルでは疲労回復によいとされる。

鉄や食物繊維、カルシウムのほか、アミノ酸やオレイン酸、
ビタミンB1、ビタミンB2も豊富。
抗酸化成分のポリフェノールは同量の赤ワインの約30倍ともいわれる。

(活用例)ヨーグルトやアイスに混ぜて

私は『ニキビ改善』につながる食品の観点から
大量にオメガ3を含む 2)チアシード
大量に抗酸化成分ポリフェノールを含む 3)アサイー
に注目します。

オメガ3は、第133回、134回のコラムで取り上げた
『アマニ油』『エゴマ油』に含まれているものです。

油に気をつけることが『ニキビ改善』につながる
ことをお話させていただいています。

また、第99回のコラムでは『コーヒーポリフェノール』、
第127回のコラムでは『レスベラトロール』というポリフェノール
について取り上げています。

『ポリフェノール』が『ニキビ改善』につながる ことをお話させていただいています。

(バックナンバーは   https://www.tokachi-media.com/content/column をご覧下さい。)

1つで多くの栄養素を含んでいる『スーパーフード』。

『それだけ取れれば十分と思わないでほしい。
 栄養成分は単独で働くのではなく、
 他の成分や体の働きと協力することによって初めて有効活用される』
と東京大学で食品生化学を研究する佐藤隆一郎教授は指摘されています。

『スーパーフード』の利点を最大限に生かすなら

『同じ種類の物ばかりを食べるのではなく、
 いろんな食品と一緒にすこしずつ食べることがコツ』
と人間総合科学大学の熊谷修教授。

お二人のアドバイスは真摯に受け止める必要があります。

熊谷教授によれば
『600人の高齢者を20年間追跡調査したところ、
 加齢に伴う筋力や知的活動の低下を防ぐには、
 肉や卵、牛乳などの10品群をきちんと取り続けることが大切』
だとわかったそうです。

(#)10品群:
肉、魚介、卵、牛乳、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、
海藻、イモ、果物、油脂

『スーパーフード』を取り入れることで、もっと食生活に関心を持ち、
変えるきっかけにすることが大切なのですね。

また、『スーパーフード』の有効性については、
欧米で認められている食品であっても、
世界基準というわけではないことにも注意が必要とのことです。

更に『抗酸化についてはヒトでの有効性を科学的に検証できていない』
と国立健康・栄養研究所情報センターの梅垣敬三センター長。
科学者の冷徹な目で世の中の流行を一刀両断されています。

結論。

1)『スーパーフード』は万能の『スーパー』な食品ではありません。
2)肉や卵、牛乳などの10品群をきちんと取り続けることがまず大切。
3)その上で『スーパーフード』を取り入れると、
  更に食生活に関心を持てるようになり、食生活が変わります。
4)加齢に伴う筋力や知的活動の低下を防ぐばかりか、
  オメガ3やポリフェノールなどにより『ニキビ改善』が見込めます。

[今回のポイント]は以下の通りです。

 

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆

【今回の4決め!落ち穂拾い】

 『「スーパーフード」を知って食生活を変えるきっかけに!
     「ニキビ改善」にもつながります!』

  • ■  2015年7月23日付けの『日経新聞』の記事
      『スーパーフード知ってる?』から、
      『スーパーフード』と『ニキビ改善』について考えました。
  • ■ 一般の野菜や果物より
      ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの成分を多く含み、
      食物繊維やポリフェノールも豊富で、内蔵脂肪を防ぎ、
      老化を遅らせることができるのではと期待される
      『スーパーフード』。
  • ■ 『ニキビ改善』につながる食品の観点から
      大量にオメガ3を含む チアシード
      大量に抗酸化成分ポリフェノールを含む アサイー
      に注目します。
  • ■ 科学的には以下の結論が得られました。
      1)『スーパーフード』は万能の『スーパー』な食品ではない。
      2)肉や卵、牛乳など10品群をきちんと取ることがまず大切。
      3)その上で『スーパーフード』を取り入れると、
        更に食生活に関心を持てるようになり、食生活が変わる。
      4)加齢に伴う筋力や知的活動の低下を防ぐばかりか、
        オメガ3やポリフェノールなどにより
       「ニキビ改善」が見込める。
  • ■ 『スーパーフード』を知ることが食生活を変えるきっかけになり、
      『ニキビ改善』にもつながります。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その120」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

『スーパーフード』を取り入れる方法。
私は、できる限りアサイー入りのジュースを飲むようにしています。 今後いろいろ工夫してみたいと思います。

今年もあと少しとなりました。
来年は新たな展開も考えています。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

次回は、『早起き』について考えたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

それでは

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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