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コラム 「 とかちの窓から 」Column
(2010年12月20日配信)
第76回 『ニキビダニについて~脇役を理解して主役を攻略~』
こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。
パソコンを買い替えました。今までメインに使っていたパソコンの処理速度が遅く、ストレスを感じていたこともあり、思い切って購入しました。
購入したのはiMac。10数万円とお手頃価格です。処理速度が格段に上がり、ネット接続も大変快適です。デザインも斬新で素晴らしいです。
大学病院にいた頃からMacを使っていますが、20年前はちょっとしたパソコンでも40万円位しました。(ちなみにこの頃のパソコンはネット接続機能もありませんでした)
技術の進歩は本当にすごいものがあります。
自分はその進歩に追いついているか自問自答しました。少しずつ進歩していますが、まだまだですね。
そうそう、新しいものに触れて刺激を受けることは大切です。ニキビの治療も同じです。結果がなかなか出ないなら、新しいものに切り替えるのも一手です。
もう少しで2011年がやってきます。気持を切り替えてチャレンジしてみましょう。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。
このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、自分自身が一歩でも前に進むつもりで、毎月お届けさせていただいています。
とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。
そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)
とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。
そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)
ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)
今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!
- (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
- (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
- (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
- (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。
これは私が皮膚科診療を20年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。
ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきました。
第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連したこと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。
前回は、ニキビ治療に対する新しい考え方、『ニキビ上手』について考えました。
今回は、ニキビ治療をして行く上で、知っていて損しない知識の一つ、『ニキビダニ』について考えたいと思います。
『ニキビダニ』は、数年前に女性向けの雑誌で一時取り上げられ、話題になっていました。ずいぶん誤解されていた所もあったようです。
一言でいうと、『ニキビダニ』はニキビの真犯人ではありません。しかし、脇役である『ニキビダニ』を知ることが、結果として本丸であるニキビの攻略につながります。
Q&Aで簡単に考えてみました。
Q1:『ニキビダニ』とは何ですか?
A:毛包虫と呼ばれている体長0.1から0.4ミリの細長いダニで、人の毛穴(毛包)や皮脂腺に寄生しています。
短いながら8本の足をもち、毛包や皮脂腺に棲むのに適するよう、形は細長く、昆虫の幼虫に似ています。肉眼では見えません。
(実物はこちらhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0e/Haarbalgmilbe.jpg)
毛穴の皮脂腺から分泌される皮脂などを主な餌としているので、額や鼻のまわりなど、皮脂分泌の比較的多い場所に存在します。
顕微鏡で簡単に確認できます。寄生率は高く、成人ではほぼ100%の人に見つかります。
Q2:『ニキビダニ』はニキビの原因になりますか?
A:皮膚ヘの直接的な影響はなく、ニキビをつくる真犯人ではありません。人と共存する皮膚のダニです。
病原性があるかどうかは意見が分かれていますが、『ニキビダニ』が多数生息するようになると、ニキビが悪くなったりすることがあります。
中年女性の治りにくいニキビで、鼻から口のまわりの発赤が強い場合には、『ニキビダニ』の存在を考える必要があります。
Q3:『ニキビダニ』と『大人のニキビ』の関係は?
A:最近は思春期を超えて成人になってからも生じる、大人のニキビ(アダルトニキビ)に悩まされる人が増えています。大人のニキビの主な原因は、過剰なストレスやホルモンバランスの乱れといわれています。
また、大人のニキビがなかなか改善されない一部の要因として、『ニキビダニ』の増殖も関係しているのではないかといわれることもあります。
『ニキビダニ』は基本的には無害ですが、異常に繁殖した場合、『ニキビダニ』の排泄物や死骸などが、毛穴周辺に炎症を引き起こすことがあるため、このように考えられているようです。
『ニキビダニ』はあくまで脇役です。Q4も考慮して、頭の片隅に入れておく程度で良いと思います。
Q4:『ニキビダニ』の対策は?
A:基本的に私たち人間にとって深刻な害を及ぼすことはありません。それほど神経質に考える必要はありません。
化粧をまめに落として、一般的な石鹸での洗顔をきちんと行い、清潔にさえしていれば、それだけで十分な対策となります。
皮脂量が過剰に増える食事や生活習慣などは控えるべきです。
以上、Q&Aで『ニキビダニ』について簡単に考えてみました。
敵(ニキビ)を知るためには、その脇を固める脇役の存在をきちんと知ることも大切ですね。
『ニキビダニ』の増殖を予防するためには、化粧をまめに落として皮膚の清潔を保ち、不規則な生活を避けるなど、『ニキビ治療の基本に忠実』であることが大切です。
それは、この『コラム』で繰り返し取り上げていることと同じです。治りにくいニキビができたら、ニキビダニの検査も含めて、皮膚科専門医に相談されることをおすすめします。
今回のポイントは以下の通りです。
【今回の4決め!落ち穂拾い】 「落ち穂 その60」
『ニキビダニについて~脇役を理解して主役を攻略~』
- •ニキビ治療をして行く上で、知っていて損しない知識の一つ、『ニキビダニ』について考えました。
- •『ニキビダニ』はニキビの真犯人ではありません。脇役である『ニキビダニ』を知ることが、結果として本丸であるニキビの攻略につながります。
- •Q1:『ニキビダニ』とは何ですか?
A:毛包虫と呼ばれている体長0.1から0.4ミリの細長いダニ。人の毛穴(毛包)や皮脂腺に寄生。肉眼観察不可。寄生率高く、成人ではほぼ100%。
毛穴の皮脂腺から分泌される皮脂などを主な餌として、額や鼻のまわりなど、皮脂分泌の比較的多い場所に存在。 - •Q2:『ニキビダニ』はニキビの原因になりますか?
A:皮膚ヘの直接的な影響はなく、ニキビをつくる真犯人ではありません。人と共存する皮膚のダニです。
中年女性の治りにくいニキビで、鼻から口のまわりの発赤が強い場合には、『ニキビダニ』の存在を考える必要があります。 - •Q3:『ニキビダニ』と『大人のニキビ』の関係は?
A:大人のニキビがなかなか改善されない一部の要因として、『ニキビダニ』の増殖も関係しているのではないかといわれることもあります。
『ニキビダニ』は基本的には無害ですが、異常繁殖で、『ニキビダニ』の排泄物や死骸などが、毛穴周辺に炎症を引き起こすことがあるため、このように考えられているようです。
『ニキビダニ』はあくまで脇役です。 - •Q4:『ニキビダニ』の対策は? A:化粧をまめに落として、一般的な石鹸できちんと洗顔を。清潔にさえしていれば、それだけで十分です。皮脂量が過剰に増える食事や生活習慣などは控えるべき。
- •治りにくいニキビができたら、ニキビダニの検査も含めて、皮膚科専門医に相談されることをおすすめします。
今年もわずかに残す所10日程になりました。来年の目標を定めつつ、あともう一踏ん張り。来年もニキビ改善に向けて頑張りましょう。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
次回は、再び『ニキビと睡眠』について考えてみたいと思います。
それでは。
おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)
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