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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2016年3月20日配信)

第139回 『  「早起きの習慣化」で生活に余裕を! 「ニキビ改善」にもつながります!(3) 〜女性特有の睡眠事情を理解してニキビ改善〜 』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

当研究所は、2月12日、
新たなプロジェクトの発表を行いました。

  『Premium 基礎化粧品』の専門ブランド

『      The Hokkaido Premium
           produced by
   Tokachi Beauty & Whitening Laboratory   』

を設立。

『化粧水 Switch-On Alfa Lotion』
『美容液 Switch-On Beta Essence』
を販売開始いたしました。

これまでお手頃な価格のコスメを販売してきた当研究所
ですが、新たな分野への進出です。
(ご興味のある方は http://switch-on.jpn.com をご覧下さい。)

ここで得られた成果を、
将来的には現行の商品に還元して行きたいと考えています。

そうそう。
新たな分野へ進出するということは、
『新鮮な経験』の連続でした。

商品化にあたり、
母校の3教授に直接アドバイスをいただき、
母校の温かさに触れました。

デザイナーさんと喧々諤々、
数え切れない程の打合せを行った上でデザイン等を決定。

各種手続きの煩雑さも想像を超えるものでした。

ホテルで本格的な商品発表会も行い、 その様子はテレビでも放映されました。

『新鮮な経験』は、
その時には大きなストレスに感じても、
その後の成長につながります。

『ニキビ治療』には、『新鮮な経験』が必要なことも。

『新鮮な経験』がきっかけになって
行き詰まりの状態を打開する『ブレイクスルー』がおこり、
『ニキビ改善』につながることも期待できます。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 25年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿などの
  「ニキビ改善」に重要な良い刺激となる情報を数多く提供。
  「ニキビ改善」をブレイクスルーさせる「新鮮な経験」も提供。
  継続してチャレンジするうちに
  「ニキビ改善」への道が開ける定期便 』

になれば幸いです。

ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を25年やってきた中で非常に重要と思い標語に
したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて
解説してきました。

第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を
『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連した
こと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )
にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。

(バックナンバーは
  https://www.tokachi-media.com/content/column をご覧下さい。)

第112回からは、『ストレス』の対処法に最適な本
『「凹(ヘコ)まない」技術』( 西多昌規 著)
をもとに、『ニキビ』と『ストレス』についてとりあげています。
『ニキビ』と『ストレス』の対処法は、しばらくお休み。

前回は、『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』古川武士 著
を活用して、
『「自分の適正な睡眠時間」を知り、実践することでニキビが改善する』
という『ニキビ改善の好循環サイクル』を提案しました。

今回は、『女性の睡眠』と『ニキビ』について取り上げます。

『女性ホルモン』と『睡眠』について知ることは、
『ニキビ治療』に役立ちます。

まず、『月経と睡眠』について考えます。

女性ホルモンは、眠気の抑制や促進などに大きな影響を与えます。

月経前に分泌される『黄体ホルモン』の影響で、
女性は夜間の体温がさがりにくくなり、眠りの質が悪化します。

月経前は深い眠りが減ってしまいます。

それに加え、黄体ホルモンには日中の眠気を誘う作用もあります。

排卵後から生理前にかけて分泌される『黄体ホルモン』。

『ニキビ』と『黄体ホルモン』との間には、 以下のように密接な関係があります。

イ)皮脂分泌を増やす作用があります。

  急に増えた皮脂が毛穴に詰まることでニキビができたり、
  もともとあったニキビが悪化します。

ロ)肌の水分量を低下させる作用があります。

  肌の乾燥が進むと、
  肌を守ろうとして皮膚の角質が肥厚し、
  毛穴を塞いでしまう場合があります。
  その状態で皮脂の分泌が増えると、
  さらにニキビが悪化します。

月経前後には、『ニキビ』が悪化しがちです。

『月経前後には、睡眠時間を少し多めにとる』
ことが必要ですね。

女性の快眠のために必要なこととして、
他にどんなことがあげられるでしょうか?

1つ目は、『家事は夜9時までに終える』ことです。

夜は就寝時間に向かって徐々に活動を控えることが大切です。

休息時間が早く取れると寝つきがよくなります。

食事の後片付けなど寝る直前まで家事がある主婦の方は、
夜9時くらいまでに家事を終え、
睡眠に向けてリラックスするのが理想的です。

でも、御主人の帰りが遅かったり、
手のかかるお子さんがいらっしゃる女性はなかなか難しいのが実情。

遅い時間に出てくる食事後の食器は、
ぬるま湯につけておくだけに留め、朝に洗う等の工夫も必要でしょう。

昼間の活動が夜の眠気を誘います。
『家事はなるべく昼間に終わらせる』のも一考です。

でも日中お仕事がある女性も多く、これは無理という方も。
休日や早朝の活用、家族の協力もやっぱり必要ですね。

2つ目は、『手足を温める』ことです。

手足など体の表面から熱を逃がすことで体内の温度が下がると、
自然に眠気が訪れます。

手足が冷たいままでは熱を逃すことはできません。
手足が冷たいままでは眠たくなりません。

オススメなのは、『足浴』です。
入浴できない時もこれならできます。

イ)『睡眠を普段より多めにとる』
ロ)『家事を早めに切り上げる』
ハ)『足浴』

女性特有の睡眠事情を考慮した、
『ニキビ改善』につながる女性の3つの大切な心がけですね。

[今回のポイント]は以下の通りです。

 
      

【今回の4決め!落ち穂拾い】

  『  「早起きの習慣化」で生活に余裕を!
    「ニキビ改善」にもつながります!(3)
    〜女性特有の睡眠事情を理解してニキビ改善〜 』

 
  • ■ 『女性ホルモン』と『睡眠』について知ることは、
      『ニキビ治療』に役立ちます。
  • ■ 月経前に分泌される『黄体ホルモン』の影響で、
      女性は夜間の体温がさがりにくくなり、
      月経前は深い眠りが減ります。日中の眠気を誘う作用も。
  • ■ 排卵後から生理前にかけて分泌される『黄体ホルモン』は、

      イ)皮脂分泌を増やす作用があります。

       急に増えた皮脂が毛穴に詰まることでニキビができたり、
       もともとあったニキビが悪化。
      ロ)肌の水分量を低下させる作用があります。
       肌の乾燥が進むと、肌を守ろうとして皮膚の角質が肥厚。
       毛穴を塞いでしまう場合があります。
       その状態で皮脂の分泌が増えると、さらにニキビが悪化。
  • ■ イ)『睡眠を普段より多めにとる』
      ロ)『家事を早めに切り上げる』
      ハ)『足浴』
       の3つの対策についてお話しました。
  • ■ 女性特有の生理前後の睡眠不足を考慮した、
      『ニキビ改善』につながる女性の大切な心がけです。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その123」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

新商品の開発は足掛け3年のプロジェクト。

私にとっては
『とかち皮膚科開業』、『とかち美白研究所開所』に次ぐ、
人生3番目の大事業でした。

『新鮮な経験』は50歳になった私を大いに刺激してくれました。

小さく生んで、大きく育ってくれるよう
日々努力していきたいと考えています。

次回は、『最近のトピック』について考えたいと思います。

それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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