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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2019年4月20日配信)

第176回『「 腸 活 」で「ニキビ改善」(12)腸内環境を改善するひと工夫 ~『 適度な運動で腸内環境改善 』~

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

かなり前のお話です。
1月11日の金曜日。
外来が終了し、他の仕事も一段落した所でテレビをつけました。

10秒ほどであらわれたテレビの画面には
どこかで見たことがある風景がはっきりと映し出されていました。

『教えてもらったラーメン屋さんへ向かう二人』
『そこは昭和感たっぷりのお店』のアナウンスとともに
テレビの画面には
『「味楽」のラーメンがおいしい!
    そら色のたね 杉田さん 』
のオススメの文字が。

地元北海道の人気ドキュメントバラエティ番組
『発見!タカトシランド』の一場面です。
https://uhb.jp/program/takatoshiland/?id=72
http://eka61.com/ra-men-miraku/ をご参考に)

『あっ!』と思った私は、
CMに入ったのをもっけの幸いと考え、
速攻で録画を始めました。

タカアンドトシのトシさんと
『突撃!隣の晩ごはん』で有名なヨネスケさんがレポートを始めたのが、
何を隠そう
私が大学入学から開業のため札幌を離れるまで約12年間お世話になった
ラーメン店『味楽(みらく)』さんだったのです。

店主 森脇吉憲 さんは、73歳。
前の店主からお店を引き継いで40年。

数年前にたまたま立ち寄り、
味噌ラーメンを食べましたが、
隠し味の生姜が効いていて美味しかったです。

ここの思い出といえば、
店主の『気合』の入った仕事ぶりです。

当時も一人で店を切り盛りし出前もされていました。
私が『○○の601号ですけど。味噌一つお願いします』と電話すると
店主『はい601号さん。味噌一つね(ガチャ)』
そして20~30分後には到着!
という『気合』の入ったキビキビとした仕事ぶりで密かに尊敬していました。

『このオヤジへそ曲がりだから』
とヨネスケさんに皮肉られながらもラーメンの味を絶賛される店主さんは、
『気合』たっぷりの昔と変わらないオヤジさんでした。

そうそう。

『気合』は大切ですね。

『平成』も終わりのこの時代には、
ちょっと不釣り合いな言葉かもしれませんが
大切にしたい言葉だと思います。

日々の生活は、
普通に、おとなしく、なんとなく過ごしてしまいがち。
でも『気合』を入れると違った世界が見えてきます。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 28年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
 「ニキビ改善」を意識できる
 「実践」的な「情報」を数多く提供。
 「継続」して読むことが「自分へのご褒美」となり
 「ニキビ改善」への道が開ける定期便 』

になれば幸いです。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を28年やってきた中で非常に重要と思い標語に
したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
  https://www.tokachi-media.com/content/column
 をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『腸を整える』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

前回は、
『 腸 活 』における『腸内環境を改善するひと工夫』として、
『 ストレスを緩和して敏感な腸を守る 』
ことで『ニキビ改善』につなげる方法を考えました。

今回は、
『 適度な運動をすることで腸内環境を改善 』
し『ニキビ改善』につなげる方法を考えました。

加齢や運動不足により、
大腸の働きや排便に必要な腹筋、背筋が衰えます。

できるだけ運動する機会を増やし、腸を活性化させる必要があります。

インドア派の私。
診療中は外来を動き回り、
院内のちょっとした仕事をこなすだけで相当な運動量となります。
本当は他に運動の機会を増やした方が良いのですが
なかなかそうはいきません。

今回は『腸活に役立つ適度な運動法』として、
1)ウオーキング と 2)腹筋運動
の2つを紹介させていただきます。

1)ウオーキング

歩くことで全身の器官が刺激され、新陳代謝も活発になります。

血流が良くなることで腸も温まり、
善玉菌が増殖しやすくなるといわれています。

ウオーキングの方法と注意点をあげます。

イ) ストレッチと水分補給を十分に行い、
1日30分程度を目安に歩くようにしましょう。

ロ) 背筋を真っすぐ伸ばして歩幅はやや広くし、
軽く汗をかく程度の速さを保ちます。

ハ) 万歩計で歩数を計測しながら歩くのもオススメです。

ニ) ウオーキングの時間が取れない場合は、
なるべく階段を使うようにする、目的地の1つ前の駅で降りるなど、
歩く時間を長くするようにしましょう。

ウオーキングはお手軽です。
でも天候に左右され、時間が取れないことも。

万歩計は百均でも売っています。
試しに活用してみると励みになります。

2)腹筋運動

腹筋は加齢によって衰えやすいといわれており、
特に女性は男性に比べて筋肉が少ないため、
意識して鍛えることがオススメです。

まず1日10回から始め、
慣れてきたら徐々に回数を増やしましょう。

室内運動用のマットを敷いて行うとよいでしょう。

イ) 仰向けになって両膝を立て、胸の前で手を組む。
ロ) おへそが見えるようにゆっくり体を起こす。
ハ) ゆっくり体を戻す。
ニ) ロ)ハ)を繰り返す。

腹筋は苦手です。
私は、まず1日5回から始めました。

カレンダーにチェックを入れて、
忘れないようにやってみるとよいでしょう。

身体を動かすことは大切ですね。

ニキビ患者さんを診察していて、
運動の話が出ることはほとんどありません。

でも、
体型的に『痩せ型』と『肥満型』の患者さんがいたとしたら
どちらが治りにくいかというと『肥満型』の患者さんです。

どう見ても運動とは無縁で、
新陳代謝が悪そうに見える肥満型のニキビ患者さんは
治療にも消極的で、
同じ治療をしても効果が上がりにくい印象があります。

何らかの運動をすることで全身の器官が刺激される
 ↓
新陳代謝が活発になる
 ↓
血流が良くなることで腸が温まる
 ↓
善玉菌が増殖しやすくなる
 ↓
ニキビ改善

というメカニズムは説得力があります。

また、少ないですが、
肥満型のニキビ患者さんがほっそりしてきたなと思ったら、
ニキビがいきなり改善してきたという例もあります。
(その後、結婚された患者さんもいらっしゃいます。)

『 適度な運動を行うことで腸内環境が改善 』
すると『ニキビ改善』につながります。

『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。
[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】
『「 腸 活 」で「ニキビ改善」
(11)腸内環境を改善するひと工夫
~『 適度な運動で腸内環境改善 』~

  • ■ 医師の『小林弘幸先生』の本
     『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
     『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
     『腸を整える』という項目を発展させ、
    『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ■ 今回は、
     『 適度な運動をすることで腸内環境を改善 』
      し『ニキビ改善』につなげる方法を考えました。
  • ■ 加齢や運動不足により、
      大腸の働きや排便に必要な腹筋、背筋が衰えます。
  • ■ できるだけ運動する機会を増やし、
      腸を活性化させる必要があります。
  • ■ 今回は『腸活に役立つ適度な運動法』として、
      1)ウオーキング と 2)腹筋運動
      の2つを紹介させていただきました。
  • ■ 1)ウオーキング
      イ) ストレッチと水分補給を十分に行い、
    1日30分程度を目安に歩くようにしましょう。

      ロ) 背筋を真っすぐ伸ばして歩幅はやや広くし、
    軽く汗をかく程度の速さを保ちます。

      ハ) 万歩計で歩数を計測しながら歩くのもオススメです。

      ニ) ウオーキングの時間が取れない場合は、
    なるべく階段を使うようにする、
        目的地の1つ前の駅で降りるなど、
    歩く時間を長くするようにしましょう。
  • ■ 2)腹筋運動

        まず1日10回から始め、
        慣れてきたら徐々に回数を増やしましょう。

      イ) 仰向けになって両膝を立て、胸の前で手を組む。
      ロ) おへそが見えるようにゆっくり体を起こす。
      ハ) ゆっくり体を戻す。
      ニ) ロ)ハ)を繰り返す。
  • ■『 適度な運動をすることで腸内環境を改善 』
      することが『ニキビ改善』につながります。
  • ■『ニキビ改善』はもちろん、
      健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その160」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

テレビを付けたらいきなり、馴染みだったラーメン店が登場!
これは最速のびっくり記録でした。

CMを挟んで、冒頭部分が再び放送され
録画できたのも本当にラッキーでした。

ラジオをつけたら、好きだった曲がかかっていた経験は多く、
すでに高校2年の時に友人S君と盛り上がっていました。

その友人S君(札幌在住)とは、札幌で出会うことも多かったです。

エレベーターで私が上がっていくと、下がってくるS君に会ったり。
2~3回ではききません。

帯広駅でもつい1年程前に会いましたが、
お母様の介護の関係で帯広の実家を手放すことになったと聞きました。

『昭和』に生まれ、『平成』の初めに医師となった私。

今回は『平成最後のメルマガ』となりました。

もう一つの時代を生きることができる私は幸せです。
ありがとうございます。

次回も、
『 腸内環境を改善するひと工夫 』の続きを考えます。
それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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