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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2019年5月20日配信)

第177回 『「 腸 活 」で「ニキビ改善」 〜(13)腸内環境を改善するひと工夫〜「 適度な運動で腸内環境改善 2 」〜』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

ある日のこと。
外来に1本の電話がかかってきました。

『 Aと言ってもらえばわかります 』と言われた
と事務の担当者から受話器をもらいました。

いよいよ来たなと私は思いました。

『 Aだけど。しばらくぶり。外来中に悪いねーーー』
電話の相手は小学校時代の友人で医師となっていたA君でした。

地元に戻ってきたA君を交えた小学校時代の同窓会のお誘いでした。

A君は以前書いたことのある、
小学校低学年の時にプロレス技をかけられていた友人です。
https://www.tokachi-media.com/content/column/324
 を参考にして下さい。)

40年ぶりの再会で二つ返事で参加しました。

4日後、会は小さな居酒屋さんで和やかに行われました。
参加者は7名。

帯広市内の中心部の小学校でしたから、
メンバーもみんな顔馴染みです。
バブル時代に週刊新潮や各種雑誌に取り上げられた帝王B君が幹事。

私とA君を除くと、中心市街地の老舗商店等の関係者がほとんど。
中心市街地の空洞化で大変とはいえ、みんなしぶとく生き残っています。

A君は昔の精悍な感じは全く無く、
優しい、いかにも『お医者さん』風のナイスミドルとなっていました。

医学的な話をしていても私と共通することが多く
昔話をしながら、心から楽しい時間を過ごすことが出来ました。

最後には固く握手して再会を誓いました。

40年という『時間』は、
私とA君に楽しい再会をもたらす演出やインターバルに過ぎなかった
と思える程でした。

そうそう。

『時間』って面白いですね。

『時間』の経過は、
『昔の出来事』を全てオブラートに包み
『懐かしい思い出』にしてくれます。

でもその経過には、残酷な面もあります。
『時間』を味方にして厳しい道のりを歩いた人に与えられるものが
『懐かしい思い出』だと思いました。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 29年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
 「ニキビ改善」を意識できる
 「実践」的な「情報」を数多く提供。
 「継続」して読むと「時間」を味方にして
 「ニキビ改善」への道が開ける定期便 』

になれば幸いです。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を28年やってきた中で非常に重要と思い標語に
したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
  https://www.tokachi-media.com/content/column
 をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『腸を整える』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

前回は、
『 適度な運動をすることで腸内環境を改善 』
し『ニキビ改善』につなげる方法の(その1)として
1)ウオーキング と 2)腹筋運動
を考えました。

今回は(その2)として、
『 腸に直接 外側から働きかける方法 』
により腸の動きをよくして『ニキビ改善』につなげる方法
を考えます。

加齢や運動不足により、
大腸の働きや排便に必要な腹筋、背筋が衰えます。

できるだけ運動する機会を増やし、腸を活性化させる必要があります。

今回は『腸活に役立つ適度な運動法』として、
3)「の」の字マッサージ と 4)おなかのマッサージ
2つの『 腸に直接 外側から働きかける方法 』を紹介します。

1)「の」の字マッサージ

滞留便を押し流すイメージで、
大腸の形に沿っておなかをなぞるマッサージです。

特に腸のカーブ部分は便がたまりやすいため、
重点的に優しくなぞりましょう。

イ) あおむけになって両膝を立てる。
ロ) おなかの力を抜き、両手を重ねて置く。
ハ) おなかの中心から大腸の形に沿って
時計回りに30周くらいなぞる。

(以下でわかりやすく解説されています
 https://daybook.jp/1min/article/第8回:
 お腹をやさしく丁寧にマッサージすると快便になり
 免疫力が上がる)

2)おなかのマッサージ

おなかの張りは横行結腸が下に垂れ下がることにより、
ガスがたまることも原因の一つと考えられます。

就寝前や起床直後にガスが流れやすくなるよう、
おなかのマッサージを行いましょう。

イ) 左半身が上になるよう横を向く。
ロ) おへその周りから、さするように手を時計回りに動かす。
ハ) ロ)を5分ほど繰り返す。

1)2)とも力を入れすぎないように注意して行う ことがポイントです。

ちょっと検索してみると、 小林先生監修の記事や動画もありました。

『便秘解消したい!腸のマッサージ&体操』
くらしの情報サイトNHK「らいふ」の記事です。
https://www.nhk.or.jp/lifestyle/article/detail/00182.html

『マッサージ』については半信半疑だった私。

便秘でお悩みの患者さん数名に
小林先生の動画も含めて上記を紹介してみました。
『効果ありです!もっと早くやっていれば良かった!』
『数週間続けた所、
 定期的にお通じがくるようになりました!』
などの評価を半数以上の方からいただきました。

お金もかからず副作用もほとんどないこれらの方法は
オススメです。
正直なところ
『 腸に直接 外側から働きかける 』
という発想は私にはありませんでした。

『 腸活 』を成功させ、
便秘を解消して腸内環境を改善するためには、
食べ物に気をつけるだけでは不十分です。

腸が動かなければ、
腸に良い食べ物をいくらとっても効果は限定的。

内側から腸に良い食べ物をとり、
外側からも刺激を与えることにより、
腸を活発に動かして腸を鍛えることが大切です。

『 内側から腸に良い食べ物をとり、
  外側からも刺激を与えて腸が活発に動くと
  腸内環境が改善 』
し『ニキビ改善』につながります。

『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。
[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】
『「 腸 活 」で「ニキビ改善」
(11)腸内環境を改善するひと工夫
〜『 適度な運動で腸内環境改善 2 』〜

  • ■  医師の『小林弘幸先生』の本
     『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
     『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
     『腸を整える』という項目を発展させ、
     『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ■  今回は、
     『 腸に直接 外側から働きかける方法 』
     により腸の動きをよくして『ニキビ改善』につなげる方法
     を考えました。
  • ■ 3)「の」の字マッサージ
    4)おなかのマッサージ
     2つの『 腸に直接 外側から働きかける方法 』
     を紹介しました。
  • ■ 1)「の」の字マッサージ

     イ) あおむけになって両膝を立てる。
     ロ) おなかの力を抜き、両手を重ねて置く。
     ハ) おなかの中心から大腸の形に沿って
    時計回りに30周くらいなぞる。
  • ■ 2)おなかのマッサージ

     イ) 左半身が上になるよう横を向く。
     ロ) おへその周りから、さするように手を時計回りに動かす。
     ハ) ロ)を5分ほど繰り返す。
  • ■  小林先生監修の
    『便秘解消したい!腸のマッサージ&体操』
    くらしの情報サイトNHK「らいふ」の記事も参考になります。
  • ■ 『 内側から腸に良い食べ物をとり、
        外側からも刺激を与えて腸が活発に動くと
        腸内環境が改善 』
    し、『ニキビ改善』につながります。
  • ■  『ニキビ改善』はもちろん、
      健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その161」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

A君とは40年振りの再会でした。

会では昔のプロレス技のことも話題になりました。

技をかけられていた私は、当時は大変でしたが、
今では笑って済ませるネタの一つに格下げされていました。

なぜなら、53歳の私とA君に大きな体格差はなく
昔の大技をかけるのは年齢的にも困難な状態だったからです。

A君の小学校時代高学年からの猛勉強振りは伝説的。
栄養分のほとんどが頭脳のエネルギーに消費されていたため
ではないかと推測しました(笑)

また、もう一人動向が気になっていた、
日本最難関高校(兵庫県)卒→最高学府入学の海外在住C君とも
その場で連絡がとれて安心しました。

実は私はA君とC君に刺激を受けて、
人並みの頭を酷使して何とか地元在住の皮膚科医になったのです。

多分、二人の存在が無かったら
普通の人生をボーッと生きてしまい、
チコちゃんに叱られてニヤニヤしていたことでしょう。

二人には感謝しかありません。

次回も、
『 腸内環境を改善するひと工夫 』の続きを考えます。
それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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