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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2019年9月20日配信)

第181回『「 腸 活 」で「ニキビ改善」~(15)腸内環境を改善するひと工夫~「 腸により良い飲み物 」を飲んで腸内環境改善  』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

5名の聡明な女子高校生に囲まれて質問攻めに合いました。

私の出身高の北海道帯広柏葉高校。
その新聞局が発行する『 帯広柏葉高新聞 第245号 』の
『 紫外線対策特集 』に取材協力させていただいた話です。

引率の土田康裕先生と当科を訪問された5名の女子新聞局員の皆さん。

取材協力の要請を快諾し
『訪問は男女2、3人でまあ30分くらいかな』
と楽観的に考えていた私。

しかし、聡明な女子高校生5名の質問は鋭く、
紙面には反映されていない
ビタミンD摂取の最新の知見にまで話はおよび、
気がついたら約1時間半近くの時間があっという間に過ぎていました。

『メインテーマ』は、
『どうやって男子高校生に紫外線対策をしてもらうか?』

その答えは、
校内で行なったアンケートをもとに
男女の紫外線に対する意識の差を浮き彫りにし、
屋外で練習することが多い運動部の男女の具体的な例や
多数の女性教師の協力を得て『日焼け対策の具体例』を示し
意識の低い男子高校生にソフトに訴えかけるという高等戦術。

女子高校生の目線で
『男子高校生にも将来のために紫外線対策に気遣ってもらいたい』
という『優しさ』溢れる記事になりました。
( 実際の記事は
  https://www.tokachi-media.com/content/682 をご覧ください。) 

『優しさ』溢れる聡明な5名の女子高校生の作戦に脱帽です。

『優しさ』
これは最近自分が失ってきている要素の一つです。

昨今の厳しい社会情勢から仕方がないことも多いのですが、
『ああもう少し「優しく」接してあげた方がよかったな』
『これは冷たい対応だった。
 言い方だけでも「優しく」工夫した方が良かった』
などと反省することがあります。

そうそう。

『優しさ』は人間にとって大切なもの。
これがないと人生は殺伐とした砂漠のようなものになります。

『ニキビ治療』でも
『優しさ』によって癒され『ニキビ改善』につながることも多いです。
『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 29年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
  「ニキビ改善」を意識できる
  「実践」的な「情報」を数多く「優しい」目線で提供。
  「ニキビ改善」への道が開ける定期便 』

になれば幸いです。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。 (思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を29年やってきた中で非常に重要と思い標語に
したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
 https://www.tokachi-media.com/content/column をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『腸を整える』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

前回は、
『「 食物繊維 」を多く含む「主食」を工夫して 腸内環境を改善 』
し、『ニキビ改善』につなげる方法を考えました。

今回は、
『 「 腸により良い飲み物 」を飲んで腸内環境を改善 』
し、『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。

水分補給の大切さについては、第171回で紹介しました。

ここでは水以外で飲む機会が多そうな飲み物について、
腸をはじめ体に及ぼす影響を紹介します。

いずれも飲み過ぎには注意し、
体調に合わせて飲むようにしましょう。

1)緑茶
  ・大腸がん予防の可能性があるといわれる、
   茶葉ポリフェノール(緑茶カテキン)が含まれている。
  ・様々な臓器で抗腫瘍効果があるといわれる。

2)牛乳
  ・乳糖(ラクトース)が腸のぜん動運動を活発にするといわれる。
  ・温めても有効成分は損なわれにくいので、
   冬はホットミルクがお勧め(#)
   (#)牛乳を飲むと下痢をしたり、
  胃腸の不快感などを感じたりする人は控えましょう。

3)コーヒー
  ・胃腸の働きを活性化させるカフェインが含まれている。
  ・肝臓がんの発生リスクを下げると期待される。

4)炭酸飲料
  ・胃を刺激して腸のぜん動運動を促すといわれる。

1)お茶 ですが、本当は積極的に飲みたい所です。
  通常、煎じた茶葉を95度のお湯に1分ほど浸すのが良い
と言われています。

 『より高い温度のお湯でお茶を抽出すると抗酸化物質が多くなるため
  抽出時間には3~5分とる』
  という方法もあるそうです。
  かなり味や苦味が濃くなりそうですね。

2)牛乳 ですが、時々、コーヒーに入れてカフェオレにしています。

3)コーヒー ですが、1日2~3杯は確実に飲んでいます。
  最近は健康に良いというデータが出てきて心強いです。

4)炭酸飲料 ですが、最近ブームになっているのが「炭酸水」。
  砂糖などの入っていないプレーンタイプを飲む限り、
  大半の人にとって、炭酸水を控える理由はないとか。

  中~高強度の運動中や直後には、
  ガスがたまる原因になるのでよくないそうです。

個人の事情や好みもありますから、
『総合的に判断して飲む』ことが大切ですね。

普段、何気なく飲む『飲み物』の特性を知り、
『 腸により良い飲み物 』を飲んで腸内環境を改善すると、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんは
『ニキビ改善』につながります。

『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

[今回のポイント]は以下の通りです。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆

【今回の4決め!落ち穂拾い】
『   「 腸 活 」で「ニキビ改善」
~(15)腸内環境を改善するひと工夫~
「 腸により良い飲み物 」を飲んで腸内環境改善  』

  • ■ 医師の『小林弘幸先生』の本
     『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
     『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
     『腸を整える』という項目を発展させ、
     『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ■ 今回は、
     『 腸により良い飲み物 」を飲んで腸内環境を改善 』
      し、『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。
  • ■ ここでは水以外で飲む機会が多そうな飲み物について、
      腸をはじめ体に及ぼす影響を考えました。
  • 1)緑茶
      ・大腸がん予防の可能性があるといわれる、
       茶葉ポリフェノール(緑茶カテキン)が含まれている。
      ・様々な臓器で抗腫瘍効果があるといわれる。
  • 2)牛乳
      ・乳糖(ラクトース)が腸のぜん動運動を活発にするといわれる。
      ・温めても有効成分は損なわれにくいので、
       冬はホットミルクがお勧め。
  • 3)コーヒー
      ・胃腸の働きを活性化させるカフェインが含まれている。
      ・肝臓がんの発生リスクを下げると期待される。
  • 4)炭酸飲料
      ・胃を刺激して腸のぜん動運動を促すといわれる。
      ・砂糖などの入っていないプレーンタイプを飲みましょう。
  •  
  • ■ 普段、何気なく飲む『飲み物』の特性を知り、
     『 腸により良い飲み物 』を飲んで腸内環境を改善すると、
      便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんは
     『ニキビ改善』につながります。
  • ■『ニキビ改善』はもちろん、
      健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その165」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

母校の新聞にOBとして取材協力させていただいけたことは、 望外の喜びです。

また、記事の独自性などは本当に素晴らしいと思いました。
今回の新聞が全国高校新聞コンクールで、
良い成績があげられると良いなと願っています。

それから余談ですが、今回の記事を見ると
私の母方のいとこの子供の女の子
『従姪(いとこめい)』(正式名称では 『従姪(じゅうてつ)』)
が何気に登場しており、これも『偶然』ではないと驚きました。

次回も、
『 腸内環境を改善するひと工夫 』の続きを考えます。
それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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